ブログの女の子を作る #49 Magica Clothのスカートとエプロンの突き抜けを改善する【Blender,Unity】
前回の記事では、一通り作ったメイド服を動かして、動画で確認してみました。
動画を見ていると、Magica Clothを設定したスカートが動いた時に、たまにエプロンと重なって突き抜けてしまうのが気になりました。作ってる時は仕方ないと思ってましたが、できることなら何とかしたい。
今回は、スカートとエプロンの突き抜けをできるだけ改善してみました。
目次
(1) 改善案その1「エプロンの端を山の上にする」
スカートとエプロンの動きをじっくり見ていると、「フリルの谷部分」に「エプロンの端」があると、フリルが曲がった時に突き抜けてることが多いようでした。
ということは、山部分に移動すれば良いかも知れません。
エプロンの端を山の上にする
エプロンの位置を調整する前に、いまの場所を確認しておきます。
フリルの谷の近くに「エプロンの端」がありますね。
スカートの形に合うようにエプロンを伸ばすのは大変ですので、エプロンを作り直すことにします。
ということは、短めと長めのスカートは「普通のスカート」を流用して作ってますので、この2つのスカートも作り直す必要があります。。。
やや面倒ですが、品質を上げるためには必要な作業。じっくり進めます。
エプロンを作り直す
まずはエプロン部分のオブジェクトを削除します。
フリルの山の位置まで「エプロン部分になる面」を選択して「オブジェクトを複製」し、「メッシュ -> 分離 -> 選択」で分離します。
分離できました。
(2) 改善案その2「スカートとエプロンを等間隔にする」
次の改善案は「スカートとエプロンの距離」です。
いろいろと試した結果、スカートとエプロンの距離は遠すぎず、ほどほどに近い方が突き抜けにくいようです。
以前の記事でもスカートとエプロンを近づけることはしていましたが、この方法では近いところと遠いところができてました。
更に突き抜けを減らすために、等間隔で作ってみます。
「シュリンクラップ」モディファイアーを使う
等間隔にするには、「シュリンクラップ」モディファイアーを使います。服や下着を作るときにも使うあれです。。
エプロンのオブジェクトにモディファイアーを追加して、以下を設定しました。
・ターゲット:メイド服下 ※スカートのオブジェクト名
・オフセット:1cm ※とりあえず1cmくらいが良さそう
・モード:サーフェスの外側
モディファイアーを「適用」する
設定後、モディファイアーを「適用」しておきます。
これで、スカートから1cmの距離にエプロンを配置できました。
エプロンの形を調整する
このままでは浮いている状態ですので、エプロンの根本の頂点を移動して、スカートにくっついたように見せます。
端は丸くしておきましょう。
できるだけ等間隔にしたいですので、今回はエプロンにフリルは付けないことにしました。
(3) 別のスカート作成と残りの作業
普通のスカートができました。あとは、別のスカートを作成して、残りの作業をやっていきましょう。
短めと長めのスカートを作る
長さと形を変えるだけなので、すぐにできますね。
形も整えておきます。
エプロンの影が薄いので強引に濃くする
AOベイクで影画像を作っていきます。
で、この作業中に気づいたんですが、なんかエプロン部分の影が弱い。
ほとんど真っ白です。
スカート部分には影があるので、ライトの当たり具合?かと思っていろいろ調整しましたが、ベイクする時に影の角度や濃さを変更する方法が見つかりませんでした。何かの設定が効いていると思うんですけどね。。。
まったく影が無ければ効果はありませんが、薄いながらも影部分はベイクされていたようです。良かった。。。
これでエプロン部分にも影を出せますよ。
(4) 3枚重ねも作ってみた(おまけ)
突き抜けるのがほぼ無くなりましたので、調子に乗って3枚重ねバージョンも作ってみました。
構造的には、「エプロン -> スカート -> スカートの下の白いやつ(インナー、ペチコートと呼ぶらしい)」ですね。
試したが難しかった
ここでもいろいろ試してみましたが、やはり3枚重ねは難しいですね。。。
形によっては、何もしていない状態でも突き抜けてしまいます。
とりあえずのバージョン
とりあえずできたバージョンがこれです。
近づけすぎると微妙に突き抜けるので、思い切ってペチコートの幅を小さくしてみました。
まとめ
スカートとエプロンの突き抜けをできるだけ改善してみました。
以前よりは良い感じになったと思います。
Magica Clothのスカートの動きは本当に良いですね。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。