ファイルサーバ移行時にrobocopyを使う2つの理由
ファイルのバックアップに便利なrobocopyですが、ファイルサーバを移行する時にも大変便利です。
この記事では、便利な2つの理由を紹介します。
理由1「コピー途中で止めても再開できる」
新ファイルサーバへのコピーは、普通のエクスプローラでもできます。
ファイルサーバにはファイルが大量にあるので、とても時間がかかる場合がほとんど。
ファイルサイズと数にもよりますが、数日かかる場合もあります。
けど、コピー中にもファイルサーバはいつも通りに使われます。
・サーバを再起動したくなった。
・他の処理で負荷が高く、一時的にコピーを止めたい。
などの理由で、コピーを止める場合もありえます。
エクスプローラのコピーでは、処理を途中で止めてしまうと最初からコピーし直しです。
robocopyでは、/MIR パラメータ(ミラーリング機能)を使うことで、変更されたファイルだけがコピーされるので、途中で止めた後でも、素早くコピー処理を再開できるのです。
理由2「移行直前に最後の差分をコピーできる」
新ファイルサーバへのコピー中にも、旧ファイルサーバ上のファイルは、更新・削除され続けます。
コピーに時間がかかるほど、そのファイル数は増えてしまいます。
けど、新ファイルサーバへの移行前には、ファイル状態が旧サーバと完全一致させる必要があります。
・一部のファイルが古かった。
・作ったはずのファイルが新サーバでは消えていた。
といった事態は避けたいものです。
そんな時は、以下の手順で防ぐことができます。
(1) 使用者に、一時的にファイルサーバへアクセスできないことを周知する。
(2) 念のため、サーバ側で共有フォルダ設定を外す。
クライアントからアクセスできなくなるので、ファイルの更新/削除を防ぐ事ができます。
(3) 旧→新サーバへrobocopyを /MIR パラメータで実行する。
これで、最後の差分をコピーできます。
(3)の処理は、差分コピーだけですので実行時間は短いはず。
サーバが使えない時間を短縮できます。
誰もサーバを使わない業務後などに行うと、より安心ですね。
実行前の注意!
バックアップ時と同じですが、移行時のファイルコピー方向を間違えないようにしましょう。
「旧ファイルサーバ → 新ファイルサーバ」となるように。
逆にしてしまうと大事なファイルが消えてしまいますので、実行前には、十分確認することが大事です。
設定パラメータなどは、この記事をご参考にしてくださいね。
まとめ
robocopyをファイルサーバ移行時に使うと、コピー途中で止めても再開できたり、移行直前に最後の差分をコピーできたりして便利です。
その他、
・タイムスタンプもコピーできる。
・256文字を超えるファイルパスでもコピーできる。
といった利点もありますよ。
ファイルサーバの移行作業は、簡単で確実にしたいものですね。
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