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【VLOOKUP関数】Excelで別の一覧に「同じ値の行」があるか確認したい!

2022.06.28(投稿日:2019.09.14)

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[ この記事の内容は Office 2019/2021、Microsoft 365 でも使えます ]
 
2つの一覧があって、片方の値がもう片方にもあるか?を確認したい時がありますよね。
 
 
例えば、「ゲーム機の一覧A」と「持ってるゲーム機の一覧B」がある場合、AにBが含まれているかを知りたい場合です。
 
「=(イコール)」では、全ての行を比較するのが大変ですし、「検索(CTRL+F)」で一つ一つ探すのはもっと大変。
 
 
そんな時、「VLOOKUP関数」が便利です。 
 
本来は、一覧のデータを使って自動入力してくれる便利関数なんですが、こんな使い方もできますよ。
 


まずは確認してみる!

一覧が2つあります。
 
 
左の「ゲーム機の一覧」に、右の「持ってるゲーム機」と同じ値があるか?を確認してみましょう。
 
  1. まず、E3セルに =VLOOKUP(C3,$A$3:$A$15,1,FALSE) と入力します。

    いきなり難しそうな感じですが、気にせず入力してみます。
    あとで説明しますので。
     
  2. すると、「ゲーム機の一覧($A$3:$A$15)」に「C3セルの値」がある場合、C3セルと同じ値が表示されます。

    一覧に値があるので、「PlayStation Vita」と表示されてますね。
     
  3. 次に、一つ下のセルに =VLOOKUP(C4,$A$3:$A$15,1,FALSE) と入力します。C3がC4に変わっただけですよ。

    この時、E3セルをコピーして、E4セルに張り付けると楽です。
    数式内の「C3」が自動的に「C4」になりますよ。
     
  4. ゲーム機の一覧」に「C4セルの値」がない場合、「#N/A」が表示されます。

    一覧には、「PlayStation 4」はありますが「PlayStation 4 Pro」はありませんので、「#N/A」と表示されてますね。
     
    「#N/A」は、無い・使えない、という意味です。
     
  5. 残りの行も同じようにコピーする。
完成です!
 
ゲーム機の一覧」には、「PlayStation 4 Pro」と「Xbox 360」が無いことが分かりましたね。
 

関数では「4つの値」を指定します

説明です。
 
E3セルでは、こんな数式を書きました。
=VLOOKUP(C3,$A$3:$A$15,1,FALSE)
カッコの中に「4つの値」があり、それぞれに意味があります。
・1つ目:C3     → 「検索値」を指定する
・2つ目:$A$3:$A$15 → 「範囲」を指定する
・3つ目:1      → 「列番号」を指定する
・4つ目:FALSE    → 「検索方法」を指定する
 
これらを「引数(ひきすう)」と呼びます。
 
一つ一つ見ていきましょう。
 

引数その1「検索値」

検索する値」を指定します。
 
今回の例では、C3の値「PlayStation Vita」が一覧にあるか?を確認したいので、「C3」を指定しました。
 
 
今回は使いませんが、「セル番号」での指定でなく、「文字(固定値)」でも指定することもできますよ。
=VLOOKUP(“PlayStation Vita”,$A$3:$A$15,1,FALSE)
文字を使う場合は、“(ダブルクォーテーション)で囲むのを忘れずに。
 

引数その2「範囲」

値を検索する範囲」を指定します。
 
今回の例では、C3の値が「ゲーム機の一覧」にあるか?を確認しますので、一覧の範囲「$A$3:$A$15」を指定しました。
一覧では、A3セルからA15セルが範囲ですね。
 
 
ここで、一覧が「A3:A15」ではなく「$A$3:$A$15」になってるのがポイントです!
 
Excelではセル番号に「$」を付けると、「絶対参照」という指定方法になります。
 
絶対参照にすると、セルをコピーした時にセル番号がずれません。
 
 
今回の例のように、「セルをコピーした時、C3はC4になって欲しいが、一覧の範囲は常に $A$3:$A$15 でいて欲しい」という時にとても便利です。
 
ぜひ使って見てくださいね。
 

引数その3「列番号」

引数その2で指定した「値を検索する範囲(一覧)」の列の番号です。
 
左から、1,2,3・・・となります。
 
今回の例では、一覧に列は1つしかありませんので、「1」を指定しました。
 
 
もし、「機種名」列の右隣りに「別の列」があれば、列番号は2,3・・・で指定できますよ。
 

引数その4「検索方法」

完全一致か近似一致か」を指定します。
 
指定する値は、
・完全一致の場合:0 か FALSE
・近似一致の場合:1 か TRUE 
ですね。
 
今回の例では、まったく同じ文字ならOK!ですので、「完全一致(FALSE)」としておきます。
 
 
これで、4つの引数が指定できました。
 
ややこしそうに見えますが、一つ一つを見ていけば、そこまで難しくは無いと思います。
 
じっくり確認してみてください!
 

まとめ

2つの一覧から、同じ値があるかをチェックするのは非常に大変です。 
 
行数が少なければまだ頑張れますが、100行、1000行となると非常に辛い!
 
そんな時はこの記事の方法で、チェックして見てくださいね。
 
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