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処理時間が短くなった!Windowsのタスク実行が遅い場合は「優先度」を見直しましょう

2019.12.07(投稿日:2015.09.12)

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タスクマネージャーの基本優先度
 
先日、ファイルサーバをリプレースしました。
 
インストールされていたOSがWindows Server 2003だったので、OSを新しくする必要がありました。
マイクロソフトのサポートが無くなりますので。
 
 
Windows Server 2012 R2のセットアップを終え、ファイルサーバのバックアップ処理をタスクスケジューラに登録し、実行したところ、何か処理が遅い。。。
 
バッチファイルを直接実行した時と比べると、体感レベルでわかる遅さです。
 
 
調べてみると、バックアップ処理に使っている「robocopy」コマンドの優先度が「通常以下」になってます。
これまでは「通常」だったので一つ低くなってしまっています。
 
優先度が低くなったのが原因のようです。

画面から優先度を変更できない!

 優先度を変えようと、タスクスケジューラの設定画面を探しましたが、変更できそうな箇所が見つかりません。
 
どうやら画面からは設定できないようです。
 
 
恐らくですが、「タスク起動されるのはバックグラウンド処理なので、メインのアプリケーション処理を邪魔しないよう優先度を低くしている」ということなのでしょう。
 
それはそれで良いんですが、やはりバッチ処理でも速く処理させたいことはあります。
 

方法が見つかった!

困っていたところ、こんな記事を見つけました。
 
 
一度エクスポートするのがポイントのようです。
 
  1. タスクを一度エクスポートする。
    今回の場合、「ファイルのバックアップ.xml」というファイルができました。
    中身はテキストです。
    タスクをエクスポート
     
  2. XMLファイルをテキストエディタで開き、Priorityタグの値を 6 に変更する。
    7は「標準以下」、6が「標準」という意味になります。
    XMLファイルをテキストエディタで開く
     
  3. 同じ名前での上書きインポートはできないので、あらかじめタスクを消す
    消しておかないと、インポート時にエラーになります。
    設定を削除する
     
  4. タスクをインポートする。
    先ほど修正したXMLファイルを指定すればOK。
    タスクのインポート
Irisさま、素晴らしい情報をありがとうございます!
 

優先度が上がった!

インポートしたタスクを実行してみます。
 
優先度を確認すると、ちゃんと「標準」になっていることが確認できました!
 タスクマネージャーの基本優先度
 
実際にバッチ処理(今回はバックアップ)を実行してみましたが、処理時間が短くなったのが確認できました。
 
これまではタスク優先度が低かったので、リソースが割り当てられてなかったのですね。
 
 
どうやらVista以降、このような仕様に変わったらしい。
 
  • Windows 7
  • Windows 8、8.1
  • Windows Server 2008
  • Windows Server 2012
このあたりは同じようです。
今回のOSは、Windows Server 2012 R2でした。
 

どこかに説明が欲しかった

優先度を上げることで、いつもの速度でタスク処理ができるようになった訳ですが、今回は「直接バッチ処理を実行していた」ので遅くなってることに気づけました。
 
最初から、タスクスケジューラから実行してた場合、「これくらいの速度なのね」と気づくことが無かったと思います。
 
 
設定画面から優先度が変更できないのは良いとしても、優先度の表示だけでもあれば良かったと思います。
 
「優先度:標準以下」とか表示されていれば気づきますので。
 

まとめ

Windowsのタスク処理が遅かったのは、優先度が下がってたのが原因でした!
「標準」ではなく「標準以下」になってました。
 
今度からタスクを作る時には気をつけないといけませんね。
一度作ったタスクをインポートし直すだけとは言え、ちょっと面倒です。
 
修正パッチか何かで、優先度が変更できるようになるとありがたい!
 
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