信頼性が高いWD Red WD20EFRXに交換してHD-QS2.0TSU2/R5のHDDが1.5→6TBに増えた!
私の会社では、ファイルサーバのバックアップに、
(1) HD-QS2.0TSU2/R5
※RAID5モード、有効容量1.5TB、日次バックアップ用、HD-QSSU2/R5シリーズの2TB版
(2) HD-WL4TU3/R1J
※RAID1、有効容量2TB、週次バックアップ用
の2台を使っています。
最近、ファイルサーバの使用量が増えてきて、バックアップ先の空き容量がかなり少なくなってきました。
増設用に、同じバッファローのHD-QL8TU3/R5J [amazonで見る]を検討しましたが、少しお高いのですよね。
追加で機器を買うと、容量が少ない昔の機器の使い道を考えないといけませんし。
そこで、いま使っている「HD-QS2.0TSU2/R5」のHDDを大容量のものに交換することにしました。
そこで見つけたのが、この WesternDigital Red WD20EFRです。
WesternDigital Red 3.5inch IntelliPower 2.0TB 64MBキャッシュ SATA III WD20EFRX
WesternDigital Red 3.5inch IntelliPower 2.0TB 64MBキャッシュ SATA III WD20EFRX
目次
注意事項です!
3つ注意があります。
- メーカーのサポート外となります。HDDを交換する場合、本来であれば「HD-OPQSシリーズ」を使う必要があります。(HD-OPQS-500など)
メーカーの正規品ではありませんので、自己責任でお願いします!
しかし、現在HD-OPQSシリーズは手に入りにくくなっていますので、この記事の方法もアリかと思います。 - 作業前にすべてのデータを退避しておくこと。HDDは1本ずつ交換していくのではなく、4本すべてを新品のHDDに交換します。
新品ですので、データはまったく入っていない状態になります。
元のデータは、あらかじめ別のHDDなどにコピーしておいてくださいね。 - OSがWindows XPや2000の場合、2TBを超える容量は認識できません。今回の場合、2TB×4本で8TB、RAID5ですので実際には6TBの容量になります。XPで使う場合、「NTFSフォーマット – 互換モード」を使えば良いようですが、説明書には「2TB+残りの容量の2領域としてフォーマットされます」とありますので、6TBすべてが認識されない可能性があります。ご注意くださいね。もちろん、OSがWindows VistaやWindows 7、Windows Server 2008の場合は、2TB以上でも問題なく認識しますので、大丈夫です。
以上、注意点でした。
それを踏まえ、自己責任でお願いします!
購入するのは信頼性とパフォーマンスが高いHDDが良い
ファイルサーバに使うHDDですので、安いバルクのHDDでは少し心配。
とはいえ、企業向けのHDDは高いです。
今回購入したのは、NASやRAID用に最適化された「WD20EFRX」です。
このHDDは、
- 24時間×7日間の稼働に耐えれるよう設計されている。
- MTBF(平均故障間隔)が標準的なHDDより長い。
- 発熱量と消費電力が低い。
- パフォーマンスも良い。
- そんなに高くない。
と、良いことばかりでしたので、即購入を決定しました。
1TBのWD10EFRX、3TBのWD30EFRXもありますが、WD20EFRXは容量と価格のバランスが良いと思います。
とはいえ、WD30EFRXは3TBもありますので魅力的ですね。
HDD交換は30分もかかりません
HDD交換は非常に簡単です。
ダウンロードサービス|マニュアル
株式会社バッファロー
HD-QS2.0TSU2/R5 : 取扱説明書 | バッファロー
のPDFマニュアルにとても詳しく書いてあります。
基本は「前面のふたを外す → ケーブル抜く → 古いHDDを抜く →金具を取って新HDDに付ける → 新HDDを付ける → ケーブル挿す」です。
作業的には、30分もかからないと思います。
ちなみに、私が使っているHD-QS2.0TSU2/R5には、同じWDのHDD(500GB)が付いていました。
キャッシュサイズは16MBとありましたので、新HDDでは4倍の64MBになります!
RAIDは再構築が必要です
HDD交換も終わって、そのまま使いたいところですが、まだ使えません。
そのまま電源を入れても、ピーというブザーが鳴った後、アクセスランプが赤くなって停止します。
USBケーブルで機器をつなぎ、添付の「RAID 管理ユーティリティ」でRAIDを再構築しましょう。
メニューの「ディスク構成の変更」ですよ。
再構築には非常に時間がかかります。
とりあえず、一晩放置しておくと良いでしょう。
朝にはきっとリビルドが完了してますよ。
間違ってXPで再構築を実行してしまったあなたへ
私のことなんですけどね。
最初の注意書きにも書きましたが、Windows XPでは2TB以上の領域を認識できません。
説明書には書いてあったのですが、うっかりXPのノートパソコンに「RAID 管理ユーティリティ」をインストールして再構築を実行してしまいました。
その結果、
- 機器の電源を入れる。
↓ - 1本目のHDDのアクセスランプが赤く点灯し、停止する。
↓ - Windowsの「ディスクの管理」で見ると、なぜか1.5TB×2本と表示される。
↓ - 再度、再構築を試みようと電源を入れなおすが、「機器が見つかりません」的な表示が出る。
↓ - どうしようもない。。。
というコンボを食らってしまいました。
しばらく途方に暮れていたのですが、以下の方法でなんとかリカバリできました!
手順としては、
- 2TB以上を認識できるOS(Windows7など)のパソコンに「RAID 管理ユーティリティ」をインストールする。まだ機器は接続しないこと。
↓ - 機器の「1本目と2本目のHDD」を物理的に入れ替える。これがポイントです。当たり前ですが、機器の電源が切れた状態で。
↓ - パソコンにつないで、電源を入れる。
↓ - 機器が無事に見つかる!
です。
どうやら、HDDを入れ替えることで再認識が行われるようです。
HDDの入れ替えはRAID構成後であれば、絶対にしてはいけないことなのですが、今回はこれから再構築しますので、問題はありませんよ。
今後、説明書は良く読もうと思いました。
ついでにファームウェアも最新に
HD-QSSU2/R5シリーズの最新ファームウェアは、Ver.2.01(2008年12月25日)です。
初版はVer.2.00ですので、もし最新版が適用されていなければ、これを機に最新にしておきましょう。
ドライバーダウンロード HD-QSSU2/R5シリーズ | BUFFALO バッファロー
にありますよ。
変更履歴には、
Ver.2.01変更点
- 6TBモデルに対応しました。
- eSATA(PIOモード)接続、RAID5で使用時にハングアップする場合がある現象を改善しました。
- Windows 2000環境でNTFSフォーマットされたHD-QSSU2/R5をUSB接続した状態で起動すると、イベントビューアに警告が表示される件を修正しました。
とありますので、損はないと思いますよ。
あとはフォーマットするだけ
ファームウェアも最新になり、リビルドも無事に終了しました!
コントロールパネルの「ディスクの管理」で確認すると、画面表示では、5.5TBくらいの容量を認識しているはずです。
2TB以上をうまく認識できなかった場合は、残念ながらお使いのOSの制限かも知れません。
その場合はいさぎよく、「RAID1」で再構築してしまいましょう。
使用できる領域は 6TB→4TB になってしまいますが、それでも十分大容量だと思いますよ!
それでは領域を確保してから、フォーマットしておきましょう。
1ドライブを2TB以上でフォーマットしたい場合は、「GPT形式」にしてくださいね。
この形式であれば、すべての領域を一つのドライブとして認識できます。
その他、フォーマットする時のポイントとしては、こんな感じでしょうか。
- クイックフォーマットにチェックをいれておく。
これにしておかないとフォーマットに非常に時間がかかってしまいます。
Windows Server 2003の方はこちらもどうぞ
マイクロソフトのサポートサイトに以下の情報があり、修正パッチが配布されています。
■Windows Server 2003 ベースまたは Windows XP ベースのコンピューターで多くのファイルを NTFS パーティションに作成すると、イベント ID 55 がシステム ログにログ出力される可能性があります。
(翻訳元:Event ID 55 may be logged in the System log when you create many files on an NTFS partition on a Windows Server 2003-based or Windows XP-based computer)
ベンチマークをとってみた
hiyohiyo氏のCrystalDiskMark(Crystal Dew World)でベンチマークをとってみました。
シーケンシャルリードとライトが結構速くなりましたね。
予備のHDDもお忘れなく
HD-QS2.0TSU2/R5は、HDDが4本必要です。
これに今後のHDD故障を考えて、予備を1本買っておきました。計5本ですね。
HDDが故障してから、あわてて注文すると焦ります。
4本でRAID5を構成している場合、1本故障している間はまだ良いですが、もう1本故障すると、すべてのデータが消えてしまいますので。
5本買っても5万円はいきませんでしたので、別の機器を購入することを考えれば安いものでした。
心配な方は、予備が2本でも良いと思いますよ。
6TBあればいろいろできる
容量が4倍になりましたので、当面はバックアップ先としては問題なさそうです。
うまく運用すれば、1世代だけでなく、2世代くらいバックアップできるようになるかも知れません。
予備のHDDも買ってありますから、安心ですね。
HD-QS2.0TSU2/R5の容量不足に困っているお方は、検討されてはいかがでしょうか?
おすすめします!
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